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『進撃の巨人』 [アニメ]

「進撃の巨人」(2013)★★★★☆75点
英語題: attack on titan
監督: 荒木哲郎
原作: 諫山創
シリーズ構成: 小林靖子
キャラクターデザイン: 浅野恭司
総作画監督: 浅野恭司、門脇聡
アクション作画監督: 江原康之、今井有文
美術監督: 吉原俊一郎
3D監督: 藪田修平
撮影監督: 山田和弘
音響監督: 三間雅文
音楽: 澤野弘之
アニメーション制作: WIT STUDIO
音響制作: テクノサウンド
制作協力: Production I.G
声の出演:
 梶裕貴(エレン・イェーガー)
 石川由依(ミカサ・アッカーマン)
 井上麻里奈(アルミン・アルレルト)
 谷山紀章(ジャン・キルシュタイン)
 嶋村侑(アニ・レオンハート)
 小林ゆう(サシャ・ブラウス)
 三上枝織(クリスタ・レンズ)
 下野紘(コニー・スプリンガー)
 逢坂良太(マルコ・ボット)
 細谷佳正(ライナーブラウン
 橋詰知久(ベルトルト・フーバー)
 藤田咲(ユミル)
 神谷浩史(リヴァイ)
 小野大輔(エルヴィン・スミス)
 朴路美(ハンジ・ゾエ)
 藤原啓治(ハンネス)
東京都放送局:  TOKYO MX
放送日時:  2013年4月6日-9月28日
製作・ジャンル:  「進撃の巨人」製作委員会/アクション/本編24分×25話
 
進撃の巨人 1 [初回特典:未発表漫画65P「進撃の巨人」0巻(作:諫山創)] [DVD]
進撃の巨人 2 (初回特典:イベント優先販売申込券,諫山創監修ニセ予告ドラマCD付き) [DVD]


進撃の巨人 3 [初回特典:Blu-ray Disc ビジュアルノベル「ミカサ外伝」他(制作協力:ニトロプラス、プロダクション・I.G)] [DVD]
進撃の巨人 4 (初回特典:TVアニメ「進撃の巨人」オリジナルサウンドトラックCD2(全11曲47分)音楽:澤野弘之) [DVD]


進撃の巨人 5 [初回特典:80P「進撃の巨人」スペシャルフルカラーコミック(原作:諫山創)] [DVD]
進撃の巨人 6 [初回特典:Blu-ray Disc ビジュアルノベル「リヴァイ&エルヴィン過去編」他(制作協力:ニトロプラス、プロダクション・I.G)] [DVD]


進撃の巨人 7 [DVD]
進撃の巨人 8 [DVD]


進撃の巨人 9 [DVD]

 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
















 
諫山創による同名漫画のTVアニメ化。
「韓国の公共CMに "巨人" を模したキャラが登場」
というニュースに接したりして、
アニメ音痴の私でも、若者を中心に人気なのは知っていた。
ネットにて、一気に視聴。

私が幼少のころ親しんだアニメと違い、
近年のアニメは何かと、装備品や舞台がとても複雑である。
それに抵抗感を覚え、なかなか触手が動かないのだが、
本作は、プロットが実にシンプルで分かりやすい。
人間が目の前で食い殺されるシーンが頻出するという
ぞんざいなまでに凄惨な描写には、
良くも悪くも、ショックと刺激を覚えた。
ドラマを描き、観る者にカタルシスを与える上で不可欠な、
緊張と弛緩・抑圧と解放といった要素を備えている。
この作品が人気を博する大きな要因であろう。

巨大なものに立ち向う小さき存在。
主人公が相対する巨大な存在とは、
巨人の持つ物理的な力であり
権威・権力であり
人間の持つ私利私欲・自己保身・妬み嫉みである。

というように、テーマやストーリー構成の点で優れている一方、
人物の心理描写については不満を隠せない。


まず、言語表現がとても冗漫である。

単に台詞が冗長的であるだけでなく、
心の声として語られる部分が長すぎる。
たとえば、
「15秒で選択しろ」と言われ
それに対する葛藤や決断など、心の声に裂かれる時間は
優に1分を超えるのである。
状況を仔細に説明したり、場面を強調したりする為に
実際に流れる時間より長い時間を割いてシーンを描くことは
虚構作品において往々にして採られる手法。
とは言え、緊迫感・スピード感あるこのシーンを台無しにする長さだ。
長い上に、その言葉が決して的確な選択でないからであろう、
スッと理解できないことが多かった。

また、
衝撃的な出来事に絶句するシーンなどにおいて。
"アクション" となる台詞や行動と
"リアクション" となる絶句との間{ま}が長い。
リアクションの表情を別カットで大きく見せようとするあまり、
その間が不自然に長くなる。
表情も大事だが、この間というやつはそれ以上に大切である。
メリハリをつけたアクションシーンの描き方を
そのまま、心理描写や会話にも持ち込んでしまったせいだろうか。
間ひとつで
緊張感やサスペンスが生まれもすれば蔑ろにもされてしまう。
画本位でなく対話本位にすることで、ドラマになるはずだ。

加えて、言葉に対して無神経すぎる。
一体の巨人をやっつける場面で、「一網打尽にする」という台詞。
"一網打尽にする" とは、
多数からなる一団を全部捉えることを意味する。
こういった間違いは、一重に無知が為せる業。
また最終回には「支持母体を失墜させた」というナレーションがある。
"支持母体" 自体が失墜することはない。
"支持母体" のあとに
"権威" や "信用" といった言葉が抜けているのだ。
これら、思い出したものだけだが
こういった間違った言葉の使い方・選択が多かった印象である。
心の声やナレーションの多い作品だからこそ、
もっと言葉に繊細になってほしい。

ついでに言えば
チェックできる人間がいないことが問題だ。
「まだ目を見れない」という第14話のタイトルから分かることだが
当然のように "ら" 抜き言葉を使う世代。
時代の風潮を積極的に取り入れるのも一つの考えだが、
この物語のイメージを思う時、
若者の崩れた言い回しに媚びない方がいいと思う。
まあ、おそらくだが
作者・制作者は "ら" 抜きだということすら気づいていないのでは。


ストーリーについて感じたこと。

ミカサがエレンを命を賭して守ろうとする理由が希薄。
その理由を、
自分を守り犯人たちを刺殺してくれたことへの恩義や
両親を惨殺された人生の無情にしか求めないのであれば、
あの執拗なまでのこだわりの説明としては弱いのではないか。

入団前、アルミンを虐めていた子供たちが
エレンのことを喧嘩に弱いと評していた。
あの時点では、喧嘩技的に劣っていたとしても、
生来、図抜けて負けん気が強いことを考えるに
何とも釈然としないものを感じるのだった。

エレンが巨人に立ち向う理由、
ミカサがエレンを守る理由、
このストーリー展開の原動力である部分が
納得のいく太い幹になっていない。

コミックを読んでいるわけではないし
この先も連載は続くであろうから、結論づけることはできないが、
そういった部分が補足され、
アニが反人類に至った経緯も明快に説明されることを願う。

その他で気の付いた点と言えば、
入隊時の儀式として、訓練兵が罵倒されるシーン。
これは戦争映画でよく目にする光景だが、
私の知るかぎり、こういった演出の原点は
『愛と青春の旅立ち』ではないかと思う。
ルイス・ゴセット・Jr 演じる教官が
主演のリチャード・ギアら新兵に与える洗礼。
本作に登場する教官の台詞は、
内容こそ違え、なじり方は『愛と~』のそれそっくりである。

超大型巨人や鎧の巨人も人間の変身したものと想像できる。
その謎解きをはじめ、まだ明かされない秘密満載で
作品のさらなる展開に興味は尽きない。
この先もアニメ化を企画するなら、
今回私が抱いた不満が解消されんことを。
 
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『サマーウォーズ』 [アニメ]

 「サマーウォーズ」(2009)★★★☆☆60点
英語題: Summer Wars
監督: 細田守
脚本: 奥寺佐渡子
エグゼクティブプロデューサー: 奥田誠治
プロデューサー: 高橋望、伊藤卓哉、渡辺隆史、齋藤優一郎
作画監督: 青山浩行、藤田しげる、濱田邦彦、尾崎和孝
アクション作画監督: 西田達三
美術監督: 武重洋二
キャラクターデザイン: 貞本義行
アバターデザイン: 岡崎能士
OZデザイン: 上條安里
色彩設計: 鎌田千賀子
撮影監督: 増元由紀大
編集: 西山茂
音響効果: 今野康之
録音: 小原吉男
音楽: 松本晃彦
主題歌: 山下達郎『僕らの夏の夢』
アニメーション制作: マッドハウス
声の出演:
 神木隆之介(小磯健二)
 桜庭ななみ(篠原夏希)
 谷村美月(池沢佳主馬)
 斎藤歩(陣内侘助、夏希の伯父)
 横川貴大(佐久間敬)
 信澤三恵子(陣内万理子)
 谷川清美(篠原雪子/陣内典子)
 桐本琢也(陣内理一)
 佐々木睦(篠原和雄)
 玉川紗己子(陣内理香)
 永井一郎(陣内万助)
 山像かおり(三輪直美)
 小林隆(陣内太助)
 田村たがめ(池沢聖美)
 清水優(陣内翔太)
 中村正(陣内万作)
 田中要次(陣内頼彦)
 金沢映子(陣内典子)
 中村橋弥(陣内邦彦)
 高久ちぐさ(陣内奈々)
 板倉光隆(陣内克彦)
 仲里依紗(陣内由美)
 安達直人(陣内了平)
 諸星すみれ(陣内真緒)
 今井悠貴(陣内真悟)
 太田力斗(陣内祐平)
 皆川陽菜乃(陣内加奈)
 富司純子(陣内栄)
製作・配給・ジャンル: サマーウォーズ製作委員会(=日本テレビ放送網、マッドハウス、角川書店、D.N.ドリームパートナーズ、バップ、読売テレビ放送、ワーナー・ブラザース映画)/ワーナー・ブラザース映画/SF・アドベンチャー・青春/114分

サマーウォーズ [DVD]








「時をかける少女」(2006)のスタッフが再び結集したSF青春アニメ。

主役の声を担当した神木、桜庭が好演している。
特に、神木は声質が健二のキャラクターにはまっている。

佳主馬を演じた谷村も好演だと思うが
やはり女性の声にしか聞こえなかったのが残念。

製作委員会を見れば分かるように、
大手メディアが加わると、
本職の声優よりも、テレビ・映画で知名度のある俳優が重用される。
声を聴くことで、その俳優本人の姿が浮かぶから
顔の知れている俳優の起用には、基本的に反対である。
声の仕事もしている私にしてみれば、
声優ですら、その顔がチラつくことが多いため
外画(海外の映画やドラマ)を吹替えで見ることもまずしない。
過去に演じたキャラクターが強烈な印象を残した、
個性の強い声優も同様である。
「サザエさん」の波平をアテている永井、
「奥さまは魔女」のナレーションを担当した中村正など。
(ちなみに、本場米国のオリジナルのオープニングには、
中村がアテたようなナレーションはなくBGMのみである)
本作も知り合いの声優が多数出演しており…

主役の健二を好演している神木や富司ですら
本人の顔が脳裏を横切り、少々邪魔であった。

アニメーション作品の声の収録は
線画と呼ばれる、
鉛筆などで描かれた色の付いていない静止画を前にして
行なわれることがほとんどである。
(色の付いた動画の状態で行なわれることは非常に少ない)
カットごとに静止画が流れる中、
のちに台詞が挿入される時点に、色の線や吹き出しが現われ
それに合わせて、台本に書かれた台詞をしゃべるわけである。

つまり、動きについても
演ずる声優は、台本に簡略に書かれた文字から想像するだけで
具体的な動きや、その動きの時間的な長さや間合いは分からない。
吹き出しの長さ(=台詞をどのくらいの尺でしゃべるか)も
画像を製作するスタッフが決める。
外画では、
アテる声優とは別人であっても
実際に俳優が演技をしているわけだが、
アニメでは、
役者でなく、アニメーターが演技の重要部分を担っていることになる。
つまり、ドラマ作りの演技的側面も
作画スタッフの手の内にあると言っていい。

アニメ作品に参加するたび、この事実に疑問を感じる。
実写の映画やドラマを演じると同様に、
あるいは、ラジオドラマの収録と同様に、
声優自身が先に演じ、
演じられた台詞や間に合わせて、作画する手法に変えるべきだ。
製作プロセスを、作画優先から演技優先にすることで、
アニメのキャラクターを "生きたもの" にし
ドラマ部分がより "ドラマ" になるはずだからである。

前述したように
この作品には顔見知りが何人も出演している。
彼らの、普段のしゃべりや外画に出演する際の演技を知っているが
それに比して
声のトーンや抑揚の振り幅がとても狭く、
結果、棒読みだったり、キャラクターが埋没してしまったりしている。
勿体ないとしか言いようがない。

内容について特記することは少ない。

健二が顔を赤らめる場面で
容器に水を注ぐように、
下からスーッと赤みが満ちてくるのは面白いと思った。

吸収したアバターの集合体として現われるラブマシーンは
「もののけ姫」に登場するシシ神の夜の姿たる、
ディダラボッチの形状に似ている。
イケないわけではないが
一瞬とはいえ、他の作品に意識が流れることは
決していいこととは言えまい。

ラブマシーンとの花札勝負で
手持ちのアカウントが、賭けの下限を下回ってしまうシーン。
世界中のOZ利用者から、アカウントのオファーが殺到するまで、
"ハァハァ" という夏希の絶望に似た焦りの息遣いが入るが
単純に長いっ、引っぱりすぎ。
観客のドキドキ感を煽りたいのは分かるが、
私には長すぎて、
その作意に強い怒りを覚えてしまったため、
その直後の展開で抱くであろう感動が訪れなかった。

アバター同士のアクションは面白いが、
花札勝負までアクションを中心に据えるのはいかがなものか。
大げさにめくろうが、叩きつけようが、手札が変わるわけではない。
むしろ、静けさや沈黙を演出することで
緊張感あふれるクライマックスに仕上がる。

ゲームやバーチャルリアリティに関心のない私が
着想することはないであろう未知の世界の物語ゆえ、
とても興味深く惹き込まれる要素の多いテーマだったが、
製作の過程や意図に頭が行ってしまい、
ピンと来ない作品となってしまった。

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『猫の恩返し』 [アニメ]

「猫の恩返し」(再)(2002)★★★☆65点
※(再):私が以前に観たことのある作品
英語題: THE CAT RETURNS
監督: 森田宏幸
製作: 松下武義、氏家齋一郎、星野康二、宮川智雄、相原宏徳、石田敏彦
製作プロデューサー: 鈴木敏夫、高橋望
制作プロデューサー: 田中千義
企画: 宮崎駿
原作: 柊あおい「バロン-猫の男爵」
脚本: 吉田玲子
作画監督: 井上鋭
美術監督: 田中直哉
色彩設計: 三笠修
音楽: 野見祐二
主題歌: 「風になる」(作詞・作曲・歌: つじあやの)
映像演出: 高橋賢太郎(T2Studio
制作: スタジオジブリ
整音: 住谷真
録音演出: 林和弘
声の出演:
 池脇千鶴(ハル)
 袴田吉彦(バロン)
 渡辺哲(ムタ)
 斎藤洋介(トト)
 前田亜季(ユキ)
 山田孝之(ルーン)
 丹波哲郎(猫王{みょうおう})
 佐戸井けん太(ナトリ、第一秘書)
 濱田マリ(ナトル、第ニ秘書)
 岡江久美子(ハルの母)
 佐藤仁美(ひろみ)
 田中敦子
 宮本充
製作・配給・ジャンル: /東宝/ファンタジー・ドラマ/75分

猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]








スタジオ・ジブリによるアニメ映画
猫の王子の命を救ったことに端を発する
女子高生の、ファンタジックな一夜の冒険物語。

2度目の視聴となるが
関連作品である「耳をすませば」はまだ観たことがない。

メインには顔出しで知名度のある俳優陣。
灰汁の強い登場キャラがないこともあって
みな、その役どころをきちんと演じきっている。

ハルを演じた池脇は
実写ではヒロインを担うキャラでないため
デビュー時のような露出はなくなっているが
演技的に私の評価の高い女優
この作品でも清々しい女子高生を作り上げている。

終始、純真で優しさのあふれるハル。
ジブリ作品が送り続けるメッセージの根幹である。

猫の事務所に連れて行かれるシーン。
人間の俗社会からおとぎの国に入り込む瞬間が楽しい。
同じような工夫が
猫の王国に出入りする時にも仕込んであると面白いと感じた。

ファンタジーなのだから
バロンにもっとヒロイックな活躍の場を設けてもいいだろう。

猫が登場し、
空から落ちる所を鳥に救われるラストシーンを観ると
幼い頃観た「長靴を履いた猫」を思い出す。
製作者たちもやはり観ているのだろうか。

つじあやのの歌声がとても心地よい。
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『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』 [アニメ]

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(2008)★★☆☆50点
原題: THE SKY CRAWLERS
監督: 押井守
プロデューサー: 石井朋彦
製作プロデューサー: 奥田誠治、石川光久
原作: 森博嗣
脚本: 伊藤ちひろ
音楽: 川井憲次
演出: 西久保利彦
キャラクターデザイン・作画監督: 西尾鉄也
美術監督: 永井一男
メカニックデザイン: 竹内敦志
レイアウト設定: 渡部隆
色彩設定: 遊佐久美子
ビジュアルエフェクツ: 江面久
CGIスーパーバイザー: 林弘幸
サウンドデザイン: ランディ・トム、トム・マイヤーズ
音響監督: 若林和弘
整音: 井上秀司
主題歌: 絢香「今夜も星に抱かれて…」
軍事監修: 岡部いさく
声の出演:
 菊地凛子(草薙水素)
 加瀬亮(函南優一)
 谷原章介(土岐野尚文)
 栗山千明(三ツ矢碧)
 榊原良子(笹倉永久、整備士)
 平川大輔(湯田川亜伊豆/合原)
 竹若拓磨(篠田虚雪)
 山口愛(草薙瑞季、水素の娘)
 麦人(山極麦朗)
 大塚芳忠(本田)
 安藤麻吹(フーコ、娼婦)
 西尾由佳理(バスガイド
 ひし美ゆり子(ユリ)
 竹中直人(マスター
製作・配給・ジャンル: 「スカイ・クロラ」製作委員会(=日本テレビ放送網、プロダクション・アイジー、バンダイビジュアル、ワーナー・ブラザース映画、ディーライツ、バップ、読売テレビ放送、博報堂DYメディアパートナーズ、D.N.ドリームパートナーズ、読売新聞、中央公論新社、報知新聞) /ワーナーブラザース映画/SF・アクション・青春/121分

スカイ・クロラ [DVD]








2Dアニメと3DのCGIの融合は
押井監督の作風の一つとして多用されるものらしい。
それが彼の作風として、人気を博しているようだが
アニメ門外漢の私は
ウルトラシリーズなどの特撮を見ているような違和感を覚えた。

加瀬や谷原は
実写と変わらぬ自然な台詞回しがとても新鮮。
函南の風貌やキャラクターと相まって
加瀬の声は山下智久を思わせる。
この2人の、特に加瀬の声の魅力を認識できたのは収穫。

それに対して、菊地・栗山はNG。
菊地の出演映画は観たことがないし
アテレコが下手だからと言って、実演技が下手だとは思わない。
監督が気に入ってオファーしただけあって
無機質的な役どころに合っていることは否定しないが
無機質であることと棒読みはイコールではない。

菊地に栗山、ハリウッド作品に出演経験のある女優
現代に最初から、英語タイトルが入っていること。
欧州を舞台に、メインの出演者以外はすべて英語スピーカー
ワーナー作品だけに、ずいぶん外国への発信を意識した作品だ。

"キルドレ" の虚無感・アイデンティティに対する苦悩
といったものの描き出し方は
かなり好みのスタイルで、共感を覚える。
ただ、草薙・函南・土岐野以外の周辺キャラクターの存在が
それをサポートする上で、あまり効果的に働いていない。

戦争批判に至っては
言葉による説明以外、ほぼ無為無策であり
実質的に心に響くものはなかった。

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『つみきのいえ』 [アニメ]

「つみきのいえ」(未)(2008)★★★★☆80点
※(未):日本未公開作品
仏題: LA MAISON EN PETITS CUBES
監督・作画: 加藤久仁生
脚本: 平田研也
音楽: 近藤研二
作画: 森川耕平、前田裕、朝倉真愛、藤原よしえ、オープロダクション
プロデューサー: 日下部雅謹、秦祐子
ナレーション: 長澤まさみ
受賞:
 アカデミー
  短編アニメ賞 加藤久仁生
 アヌシー国際アニメーション映画
  アヌシー・クリスタル賞(最高賞)
製作・ジャンル: ROBOT/アニメ・ドラマ・ファンタジー/12分

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]








アカデミー賞の受賞で一躍脚光を浴びた作品。
加藤が描いた一枚の絵を基に、平田がストーリーを書き上げた。
PCに取り込んだ鉛筆画に彩色するという手法。
鉛筆の質感が生み出す色の濃淡と陰影が
独特の柔らかさを演出する。

今回鑑賞した日本語版には
オリジナルにはない、長澤まさみのナレーションがついている。

海面の上昇で水没を続ける町。
その町に "積木" を積み重ねるように
家を建て増ししながら独り住む老人。
思い出とともに暮らす老人には、静かな時間が流れている。

ある日、老人はお気に入りのパイプを海中へと落としてしまう。
パイプを拾いに海の底へ潜る老人。

海に沈んだ昔の部屋を下へ下へ
そして、記憶の深層へ。
自らの過去と対面していく。

一番下にたどり着くと、海に沈む前の町の姿が広がる。
上へいくにつれ先細りし、塔のようにそびえる家に
老人が積み重ねてきた時間を改めて感じる。

積み重ねた過去の上に住み
そして、さらに先へ先へと新たな家を積み上げていく姿は
人生を歩む上での一つの道筋を提示しているよう。

長澤のナレーションも悪くはないが
BGMと効果音だけのほうが、より深く心に染みる気がした。

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『老人と海』 [アニメ]

「老人と海」(1999)★★★★☆80点
原題: THE OLD MAN AND THE SEA
監督・脚本・作画: アレクサンドル・ペトロフ
原作: アーネスト・ヘミングウェイ
撮影: セルゲイ・レシェトニコフ
音楽: ノーマンド・ロジャー
声の出演:
 三國連太郎(老人)
 松田洋治(少年)
受賞:
 アカデミー
  ■短編アニメ賞 アレクサンドル・ペドロフ
製作・ジャンル: ロシア=カナダ=日本/アニメ・文芸/23分

老人と海/ヘミングウェイ・ポートレイト [DVD]








E・ヘミングウェイの同名小説を題材に
ロシアのアニメ作家A・ペトロフが手がけたI-MAXアニメ作品。

日本語吹替えで鑑賞。
老人の声を担当しているのは三國連太郎。
日本の漁師のおじいちゃんの話かと錯覚を起こしたのも初めだけで
壮大な海の情景をバックに
老人とカジキ、あるいはサメとの格闘に惹き込まれる。

アニメーションというより
絵画が生命を持って動いていると評する方がしっくりくる。

指に油絵の具を付けてガラス板に描くペトロフの画法は
その油絵のようなタッチが、濃淡の深みある色使いと相まって
残像を追いかけるような新しく不思議な感興をそそる。

ロープから滴る海水・水しぶきを上げる海原など、美しい情景は勿論
老人の表情や衣服を生き生きと描き出す。

一方で
明るく綺麗な色合いとファンタジックな描き方から
全体的に美しすぎる嫌いもある。
小説を読んで
青味の濃い海の藍色が
夕闇にますます青黒く沈んでいくイメージを抱いていた私には
老人の肉体的精神的苦痛や哀愁に欠けるように思える。

ペトロフ独自の手法が紡ぎ出す躍動感たっぷりのアニメーション。
一見の価値はある。

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『MIND GAME マインド・ゲーム』 [アニメ]

「MIND GAME マインド・ゲーム」(2004)★★★★★95点
監督・脚本: 湯浅政明
アニメーション制作: STUDIO4℃
プロデューサー: 田中栄子
原作: ロビン西
総作画監督: 末吉裕一郎
CGI監督: 笹川恵介
美術監督: ひしやまとおる
音楽: 山本精一
音楽プロデューサー: 渡辺信一郎
声の出演:
 今田耕司(西)
 前田沙耶香(みょん)
 たくませいこ(ヤン、みょんの姉)
 坂田利夫(みょん & ヤンの父)
 山口智充(りょう、みょんの婚約者)
 島木譲二(やくざのボス)
 中條健一(アツ)
 西凛太朗(ヤクザ、アツの兄貴分/神様)
 藤井隆(じーさん)
受賞:
 ファンタジア国際映画祭(カナダ・モントリオール
  ■作品賞
  ■監督賞 湯浅政明
  ■脚本賞 湯浅政明
  ■特別賞(ヴィジュアル的功績賞) 湯浅政明
 文化庁メディア芸術祭
  ■アニメーション部門大賞
製作・ジャンル: 日本/アニメ・コメディ・アドベンチャー・ファンタジー/103分

マインド・ゲーム [DVD]








実写・2D・3Dを融合させた劇画テイストのアニメーション。
声の出演を見て、
"何だ吉本との結託企画か" と高をくくっていたが…

ちなみに
西(声優の凛太朗さんのほう)の実写映像は本人のものではなく
実物の西君はずっと2枚目。

前半は
リアルな設定で話が展開するのに対し
後半のストーリーは
「ピノキオ」に登場する "ゼペット" もどきの老人が住む鯨の腹の中。

ギャグ・下ネタ・不条理・パクリ・パロディ・回想・空想・幻覚・SF・諷刺・歯の浮くキザな言い回し。
これでもかこれでもか、とぶっ込んでくるが
緻密に整理・構成されており、置いてけぼりになることもない。

実写だとうるさくなるシーンには2Dを使用するなど
アニメだからこそ効果的に見せられる映像があふれている。

星新一の世界を思わせるシュールさを備え
テンポもあって、パワーとスピード感満点。

ストーリーの前向きなコンセプトも単純明快。

マンガ本もTVアニメもすっかり見ない昨今だが
こういった面白いアニメならいくらでも見たくなる。
技術的な確かさに裏打ちされた
湯浅監督の斬新なアイデアと抜群のセンスが光る
見事な大人の娯楽映画。

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