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『伝七捕物帖 女肌地獄』 [邦画(タ行)]

「伝七捕物帖 女肌地獄」(1959)★★☆☆☆40点
監督: 酒井欣也
脚色: 高岩肇
原作: 城昌幸、土師清二、陣出達朗、野村胡堂
製作: 杉山茂樹
撮影: 片岡清
美術: 川村鬼世志
音楽: 万城目正
録音: 森沢伍一
照明: 市橋重保
編集: 太田和夫
出演:
 高田浩吉(黒門町伝七)
 瑳峨三智子(お俊、伝七の女房)
 名和宏(竹造)
 浪花千栄子(お虎、竹造の叔母)
 伴淳三郎(獅子っ鼻の竹)
 石黒達也(尾形玄庵)
 泉京子(お蝶)
 伊吹友木子(おれん、玄庵の娘)
 佐藤好昭(伊勢屋菊太郎)
 川口のぶ(おくめ)
 伏見恵子(おしげ)
 澤村國太郎(遠山左衛門尉)
 海江田譲二(神崎弥十郎)
 大邦一公(田島備中守)
 山路義人(早縄の五平)
 中田耕二(三太、五平の子分)
 乃木年雄(近江屋番頭金兵衛)
 戸上城太郎(弥五郎)
 青山宏(不死身の鉄)
 田中謙三(弁慶の政)
 高屋朗(磐若の三)
 天王寺虎之助(丑松)
 西田智(隼の吉)
 笹川富士夫(奉行所の下役)
 森八郎(見世物小屋口上)
 滝沢ノボル(生人形一座の呼込)
 滝川美津枝(播磨湯の女将)
 高山裕子(長屋の老婆)
 大泉滉(見世物小屋の芸人)
 サトウ・サブロー(見世物小屋の芸人)
 ダーク・大和(見世物小屋の芸人)
 曽呂利祐平(見世物小屋の男)
 真木康次路(花聟)
 西村公江(花嫁
 宇野健之助(仲人)
 河上君江(仲人)
 南光明(家主)
 大和久乃(女房)
 中島淑恵(廃屋の花嫁)
製作・配給・ジャンル: 松竹/松竹/時代劇/89分

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シリーズ第10作。
伝七親分が、連続花嫁誘拐事件に始まるアヘン密輸の謎に挑む。

伝七の女房・お俊は、またまた配役替わり。
一貫してヒロインを演じてきた瑳峨三智子が女房に納まっている。
五社協定が締結され、
少ない座組みの中でしか配役できなかった環境は分かるが
同じ役くらい同じ俳優を使おうよ。

他の映画出演に多忙だった伴淳は
母親の面倒を見に田舎へ帰っている設定。
伝七の窮状を救うべく江戸に舞い戻るのだが
新しい子分・竹造もいることだし、親孝行しろと諭されて
素直に、再び帰郷の途につくのだ。

名和宏が扮する竹造は、ドジばかり踏むのだが
そのドジっぷりが笑えないのだ。
伴淳と名和、いったい何が違うのだろうか。
勿論、年齢も外見も違う。
ドジを踏んでやろう、という名和に対し、
真剣にやる結果がドジに終わる、伴淳。

十手を賭けての作戦も失敗に終わるが
十手を失っても、以前と何ら変わらぬ捜索ができている。
ならば、十手の威光も権限も有名無実だ。
都合のよい切り口だけ用意して
それを無視して展開するなら、そこからは何のドラマも始まらない。

花嫁をさらって、薬品や蝋を使って人形化する。
その人形の中にアヘンを隠して輸送する。
このあたりも、前作評に書いたように
乱歩作品を髣髴とさせるストーリーである。

ただ、表面的に真似るだけではいい作品は作れない。
しっかりしたドラマがなくては、サスペンスだってスリリングにはならない。
さらに、恐怖心やスリルを煽るには
音楽・映像によるしっかりしたサポートも不可欠。
外見ばかり似せて、中身の伴わない
どこかの国の商品のようになっては元も子もない。
 
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『伝七捕物帖 銀蛇呪文』 [邦画(タ行)]

「伝七捕物帖 銀蛇呪文」(1957)★★☆☆40点
監督: 福田晴一
製作: 杉山茂樹
原作: 野村胡堂、土師清二、陣出達朗、城昌幸
脚本: 安田重夫、元持榮
撮影: 片岡清
美術: 川村鬼世志
音楽: 万城目正
照明: 村田政雄
録音: 高橋太朗
編集: 野村政七
出演:
 高田浩吉(伝七、黒門町の岡引)
 福田公子(お俊、伝七の女房)
 伴淳三郎(獅子ッ鼻の竹、伝七の下引)
 小笠原省吾(橘三五郎)
 瑳峨三智子(小袖太夫)
 大邦一公(近江屋惣右衛門)
 水原真知子(勢津、近江屋の妻)
 伊吹友木子(お小夜、近江屋の長女)
 紫千代(お京、近江屋の次女)
 佐々木京子(千沙)
 野沢英一(忠助、近江屋の番頭)
 高野真二(伊乃吉、近江屋の手代)
 桜京美(お富、近江屋の下女)
 山田周平(益どん、近江屋の丁稚)
 高山裕子(お菊、千沙の乳母)
 海江田譲二(神山弥十郎)
 山路義人(早縄の五兵衛)
 高屋朗(三太)
 中田耕二(半次)
 石黒達也(山内日向守)
 桂小金治(露八、幇間)
 高木晋平(弥吉)
製作・配給・ジャンル: 松竹/松竹/時代劇・サスペンス/97分

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シリーズ第8作。
幽霊騒動に始まる麻薬犯罪を暴いていく。

まずは、伝七の女房・お俊が
我が愛しの草笛光子様から福田公子に
配役が変わっていることにがっかり。

今回、伴淳が変装するのは針師の老婆。
その場面は短いし、お約束と分かっているが
やはり観ていて楽しい。
喜劇俳優の面目躍如。

猩々とでも言うのだろうか、
オランウータンともゴリラとも言えない獣が登場する。
劇中でも、ぬいぐるみをかぶった弥吉の設定だが、
その素性は筋にほとんど関係ないのだから
そこまでして面を隠す役どころとも思えない。
つまりは、
少しでも変わった趣向で観客の気を引こうと言うことだろう。

UP済の「伝七捕物帖 美女蝙蝠」の蝙蝠谷の洞窟などもそうだが、
ストーリー展開、殺しのからくり、主人公の推理など
本作が製作されるずっと前に刊行されている
江戸川乱歩の作品群を、
かなり模倣しているように感じるのは穿った見方だろうか。

毎度、敵役の岡引の "ひ~引き上げましょう" という決まり文句、
面白いと思ってパターン化しているんだろうけど
大して大げさでもないから目立たないし、
全く面白味を感じないのは時代が違うからだけだろうか。

詰まるところ、
花魁・お袖太夫と同心・橘による復讐劇だったという話なのだが、
心中もどきの結末を迎える
肝心の二人の馴れ初めが描かれていないので、
オーラスで感情移入できない。
もどきとは言え、
心中という要素はいかにも時代劇らしくて好きだが…

一連の事件で、散々人が死んだのに、
ラストシーンでは、何事もなかったかのように
♪優しいあなた♪ ♪可愛いお前~♪ と御陽気に歌う伝七夫婦
あくまで、高田に歌わせたいのね。
やれやれ。
 
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『伝七捕物帖 美女蝙蝠』 [邦画(タ行)]

「伝七捕物帖 美女蝙蝠」(1957)★☆☆☆30点
監督: 福田晴一
製作: 杉山茂樹
原作: 野村胡堂、城昌幸、谷屋充、陣出達朗、土師清二
脚本: 永江勇
撮影: 片岡清
美術: 川村鬼世志
音楽: 万城目正
照明: 村田政雄
録音: 高橋太朗
出演:
 高田浩吉(伝七、黒門町の岡引)
 草笛光子(お俊、伝七の女房)
 伴淳三郎(獅子ッ鼻の竹、伝七の下引)
 瑳峨三智子(お咲/お駒)
 寺島貢(守田屋市兵衛、お咲の父)
 北龍二(久世但馬)
 水戸光子(おせん)
 石黒達也(横地矢源太)
 伊藤智子(市子の老婆)
 羅生門(洞窟の男)
 戸上城太郎(鉄五郎)
 大谷友右衛門(政吉)
 林幸平(小助)
 干典子(はる、女ぐれん隊)
 泉友子(なつ、女ぐれん隊)
 佐々木京子(あき、女ぐれん隊)
 飯田陽子(ふゆ、女ぐれん隊)
 桂道子(つゆ、女ぐれん隊)
 海江田譲二(本間治左衛門)
 富本民平(神崎、与力)
 山路義人(早繩の五兵衛)
 中田耕二(三太、子分)
 宮嶋安芸男(金助、子分)
 サトウ・サブロー(番頭忠助)
 野沢英一(人足頭)
 天野刄一(熊、鉄五郎の子分)
 中原伸(辰、鉄五郎の子分)
 大東弘明(秀、鉄五郎の子分)
 泉一郎(李元、琉球人)
 村田宏二(金雀充、子分)
 立花広二(康徹仲、子分)
 大友富右衛門(除清源、子分)
 西田智(番太の八公)
 南光明(三蔵、本間の使者)
 田中謙三(並木清之助、但馬の一味)
 光妙寺三郎(久保綱之亟、但馬の一味)
 松田繁一郎(岡本与八郎、但馬の一味)
 小宮山鉄朗(桜井弘之助、但馬の一味)
 生方功(岩崎健二郎、但馬の一味)
 和歌浦糸子(居酒屋の女将)
 西川ヒノデ(大坂屋、小間物屋)
 谷鈴子(ふじ、湯女)
 桧敦子(湯女、湯女)
 三笠輝子(湯女、湯女)
 森野由起子(湯女、湯女)
製作・配給・ジャンル: 松竹/松竹/時代劇・サスペンス/105分

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シリーズ第7作。
私は高田浩吉主演の映画をまともに観るのは初めて。

オープニングバック。
低音のBGMと鮮やかな朱に湧き上がる泉が
おどろおどろしさを煽る。

歌う映画スター・高田浩吉の登場は、
お約束どおり、歌いながら妻と餅を捏ねる場面。

女房の草笛様は美しい。
やっぱり、彼女には "銀ブラ" という言葉が似合う。

新年の挨拶もしない竹は、"くるくるパー" 呼ばわりされる。
すっかり私語になってしまったこの言葉、久しぶりに耳にした。
今は放送禁止用語なのだろうか

冒頭から、ことある毎に "蝙蝠" が登場するのだが
一向にストーリーに絡んでこない。

終盤で、金塊の隠し場所として "蝙蝠谷" が登場するだけ。
しかも、いよいよ伝七たちがその "蝙蝠谷" に乗り込んだときには
金塊は運び出された後というお話なので
タイトルの "美女蝙蝠" はほとんど意味をなさない。
劇中をお咲を死なせてまで、
彼女の背中の刺青から、金塊の在り処を割り出したのに。
先に触れたオープニングバックの朱の泉は
この "蝙蝠谷" の洞窟に存在するのだが、
妖術使いの老婆や原始人のような巨人を相手に
盛り上がりに欠ける闘いを強いられるだけ。
端的に言えば、不要なシーン。

女装して小間物屋に扮して捜索も出る伴淳だが、
喜劇畑の伴淳にしてみれば、これは彼の得意とするところ。

大八車の車輪を回転させて楯代わりに使い
山伏の投げる鉄の礫による攻撃をかわす。
こいつは面白いアイデアだ。

一味が一堂に会した宴会の席に
面をかぶって、連中の悪事を揶揄した歌を歌う伝七。
高田の歌披露の場を無理やり設けた感がありあり。

政吉の存在も活きてない。
ストーリーが杜撰と言わざるを得ない。
 
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『大魔神怒る』 [邦画(タ行)]

「大魔神怒る」(1966)★★★☆☆60点
英語題: THE RETURN OF GIANT MAJIN
監督: 三隅研次
特撮監督: 黒田義之
製作: 永田雅一
企画: 奥田久司
脚本: 吉田哲郎
撮影: 森田富士郎、田中省三
録音: 大角正夫
照明: 美間博、古谷賢次
美術: 内藤昭、加藤茂
音楽: 伊福部昭
編集: 菅沼完二
特撮合成: 田中貞造
合成作画: 渡辺善夫
擬闘: 宮内昌平
音響効果: 倉嶋暢
出演:
 本郷功次郎(千草十郎時貞、領主)
 藤村志保(名越早百合、兵衛の娘)
 神田隆(御子柴弾正、領主)
 内田朝雄(名越兵衛、領主)
 上野山功一(名越勝茂、早百合の兄)
 平泉征[平泉成](田部隼人、十郎の供人)
 丸井太郎(度々平、早百合の付き人)
 北城寿太郎(鬼子嶋玄蕃、御子柴の重臣)
 寺島雄作(和助、神之島の鐘撞き)
 藤山浩二(新井一角、御子柴の家来)
 加賀爪清和(竜太、度々平の弟)
 橘公子(くめ(度々平の母))
 高杉玄(吾藤三郎太、千草の農民)
 橋本力(池長俊平、大魔神)
 水原浩一(土肥嘉門)
 神戸瓢介(茂八)
 黒木英男(太助)
 三木本賀代(とよ)
 小柳圭子(しげ)
 杉山昌三九(梶浦有助)
製作・配給・ジャンル: 大映/大映/時代劇・特撮/79分

大魔神怒る  デジタル・リマスター版 [DVD]








"大魔神" シリーズ第2弾。
物語は戦国時代。
八雲の国は隣国・武将御子柴弾正に侵略を受ける。
領民は、湖に浮かぶ神の島にある武神像に、
お家再興と平和を祈願。
しかし弾正は、武神像を爆破し、十郎と早百合を処刑せんとする。
そして、いよいよ魔神の登場…

櫓や館に逃げ上った悪党どもが
その建物の隙間越しに顔を覗かせる魔神に
建物ごとなぎ倒されるカットは定番のようだが
連作となるからには、もう一工夫欲しくなる。

湖面を2つに切り開かれて岸へと向かうシーン。
明らかに影響を受けているとは思うが
モーゼの問いに応え、ヤハウェが紅海を切り裂くのを連想させる。

弾正は帆柱の上に逃げのぼるが、縄に絡まれ
早百合に仕掛けたがごとく
十字架の上で火あぶりに晒される形で最期を迎える。
第1作にも、十字架を想起させる演出が見受けられたが
湖面が真っ二つに割れるシーンといい
製作者の中にクリスチャンがいたのだろうか。

武神像に姿を戻した魔神が、水滴と化して湖面に消えるのも
実に味な去り方である。

最後の十郎の台詞で分かるのだが
島ごと消失してしまったらしい。
一体いつ? と思ってしまうのだが、まあそれは不問に伏そう。


私はこの大魔神3部作については
第1作、第3作を先に観たので、本作は最後に観る形となった。

3部作を振り返ってみるに
結局続編2作は、
魔神の立ち居振る舞いも勧善懲悪に落ち着いているため
外面的なもの以外に目を引くものがない。
特撮映画なのだからそれで十分なのかもしれないが
第1作の最後に見せたように、善人でも踏みつけにせんばかりの
"荒ぶる" 神としての性格を、もっと前面に押し出していけば
大魔神が独自性を帯びることになり、
シリーズももう少し続いたのではないだろうか。
第3作の記事で、子供に応えて頷くのは可愛いと書いたが
やはり、人間味がない方が
その特異な存在感が際立つのではないかと改めて思う。

また、魔神の登場・活躍は、ラストわずか10分、15分であるから
そこに至るまでのドラマ
どれだけ飽きさせず面白く見せるかが鍵となる。
その意味で、3部作の中で
本作が一番退屈しないストーリー展開であった。
 
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『大魔神逆襲』 [邦画(タ行)]

「大魔神逆襲」(1966)★★★☆65点
英題: MAJIN STRIKES AGAIN
監督: 森一生
特撮監督: 黒田義之
製作: 永田雅一
企画: 奥田久司
脚本: 吉田哲郎
撮影: 森田富士郎、今井ひろし
照明: 伊藤貞一、美間博
録音: 大谷巌
美術: 西岡善信、加藤茂
音楽: 伊福部昭
音響効果: 倉嶋暢
特撮合成: 田中貞造
編集: 谷口登司夫
作画: 渡辺善夫
アクション: 橋本力
擬斗: 楠本栄一
出演:
 二宮秀樹(鶴吉、村の子ども
 堀井晋次(大作、村の子ども)
 飯塚真英(金太、村の子ども)
 長友宗之(杉松、鶴吉の弟)
 山下洵一郎(庄八、小山藩の木こり・大作の兄)
 仲村隆(三平、木こり)
 安部徹(荒川飛彈守、領主)
 名和宏(松永大膳、飛彈守の部下)
 北林谷栄(かね、老婆)
 早川雄三(吉兵衛、木こり)
 堀北幸夫(矢田)
 玉置一恵(城下の侍)
 浜田雄史(小六)
 石原須磨男(吾十)
 南部彰三(名主善右ェ門)
 守田学
製作・配給・ジャンル: 大映/大映/特撮・時代劇/88分

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「大魔神」シリーズ第三弾。
非道な隣国領主の下、強制労働させられている村人たち。
彼らを救うべく、魔神の山を越える4人の子供たち。
子供らの苦難の道中、囚われ人達の危機を前に、武神像が動く。

冒頭で天変地異を起こす荒神様(魔神)の手脚が映る。
第1作から思うが、
心優しき民衆にまで苦難を与える荒神の神意とはどこにあるのか。

子役たちは
棒読み口調ではあるが、気持ちはこもっている。
要は、単に台詞回しが下手だと言うことで
気になるどころか、好感を覚える。
ちなみに、
鶴吉役の二宮秀樹は「マグマ大使」のガム役を演じている。

一昨年98歳で亡くなった北林は、この時50半ば。
50にしてしっかり老婆役を任されている。

足を怪我した金太が川に流される惨事については
後できっと救われるものと思っていただけに、
まさかあれっきりになるとは…… とても悲しい。

逃亡を図り銃で撃たれた庄八も
見せしめに、煮えたぎる硫黄の泉に突き落とされるし。
善人が容赦なく殺される設定は
変に美しく取り繕っていなくていいが。

青々とした山を進む子ども達
その翌日には一転、雪崩が起きるほどの雪に迎えられる。
ちょっと強引だけど、
2作目で水の中から登場した魔神を
今度は銀世界に登場させるための演出。

魔神の見張り役であり使いである鷹が
銃に撃たれながらも命を賭して子どもたちを助ける。
そしてその鷹が死ぬと、魔神も頭から血を流すのだ。
大作と杉松は寒さの中で目を覚まさない。
そして、2人の命乞いをしながら
優等生的に仲間を引っ張ってきた鶴吉は崖から身を投じる。

大魔神に変身した荒神が
オレンジ色の光を発して姿を消す様はなかなかモダン

光る雪の中から
鶴吉が救われて現れると思いきや
そこに現れたのは助けた鶴吉を手にした魔神であった。
そして光の中、死したはずの鷹も息を吹き返す。

毎度ながら
魔神の大きさがよく分からない。
変身前に山に立っている姿は、遠方から見えるサイズを考えると
人間の10倍はあると推測できるが
変身して、人間たちに制裁を加える際
踏みつけたり、握りつぶしたりするシーンでは
人間の体長を物差しにすると、その手足がちと小さいのでは。
殊、飛彈守を掴んだ手は
鶴吉を載せた掌からすると、一見して小さすぎるのが分かる。

魔神が崩す建物は当然、特撮用のミニチュアセットであるが
かなり大き目のセットであるがゆえに
建物の細部に至るまでしっかり映し込むことが出来、
かつ崩れる時の迫力・ダイナミズムが断然違う。

吹雪の中、白く雪を冠した大魔神の立ち姿は相当カッコイイ。

シリーズ第一作では
村人や娘ですら踏みつけにしようとした魔神も
礼を述べる鶴吉にうなづくなんて、何とも可愛いじゃないか。
そして、例によって土偶から瓦礫と化して姿を消す。
去り際も粋だ。
光となって魔神の魂が飛び去るのはない代わりに
家臣とも分身とも言える鷹が、大空に向かってひと声鳴くのである。
 
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『大魔神』 [邦画(タ行)]

「大魔神」(1966)★★★★☆☆80点
英語題: MAJIN. MONSTER OF TERROR
監督: 安田公義
製作: 永田雅一
企画: 奥田久司
脚本: 吉田哲郎
撮影: 森田富士郎
美術: 内藤昭
造型: 高山良策
音楽: 伊福部昭
音響効果: 倉嶋暢
特技監督: 黒田義之
擬闘: 楠本栄一
出演:
 高田美和(花房小笹)
 青山良彦(花房忠文)
 藤巻潤(猿丸小源太)
 五味龍太郎(大館左馬之助)
 遠藤辰雄(犬上軍十郎)
 月宮於登女(信夫、巫女)
 出口静宏(竹坊)
 島田竜三(花房忠清)
 伊達三郎(中馬逸平)
 二宮秀樹("少年" 花房忠文)
 香山恵子(悠乃)
 尾上栄五郎(吾作)
 橋本力(魔神/元木半蔵)
 黒木英男(原田孫十郎)
 杉山昌三九(梶浦有助)
 伴勇太郎(小郡主水)
 木村玄(茂助)
製作・配給・ジャンル: 大映/大映/時代劇・特撮/84分

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戦国乱世に起きた謀反に端を発する時代活劇。

黒雲・雷鳴とともに
"大魔神" の題字が大写しになって映画は始まる。
鮮やかな炎を前面バックに、クレジットが映し出されるが
その文字もまた、おどろおどろしさを強調するような字体である。
重厚な音楽の終わり間際、
画面中央に生々しい魔神の目だけが現われ
否が応でも、映画への期待感が高まるのである。

私には
大川橋蔵版「銭形平次」の三ノ輪の万七役で
馴染み深い遠藤辰雄。
先頭に立って逆臣・左馬之助の為に働く
腹心・軍十郎を演ずる。

下克上なった左馬之助は
新たな砦を建造せんが為、領民に過酷な労役を課す。

魔神像を破壊せんと試みた軍十郎ら。
像の額に鉄杭を打ち込んだ途端に
額からは血が流れ、嵐と地震が巻き起こり
軍十郎は亀裂に飲み込まれて最期を遂げる。

竹坊が魔神の山に迷い込むシーンでは、
人骨の腕に見えたものは実は枝であるというカモフラージュ
お化けらしき物の透明に透ける像、
木々を大きく見せ威圧感を感じさせる下からショットなど、
特撮を含めた撮影テクニックによって
臨場感たっぷりに恐怖を煽る。

小笹が魔神に祈りを聞き届けてもらうために
滝に身を投じようとした瞬間、
魔神像が動き出し、魔神がその顔を現わす。

麓では、仲間の決起も実らず、忠文が槍に突かれんばかり
青白い光の玉となって、魔神が登場する。
恐ろしく厳つい顔だが、カッコイイ。
忠文が磔となっている十字を抜いてやるのだが
その乱暴な抜き方の、人間らしくないところが
魔神の "魔" たる所以で心地よくさえ感じる。

飛んでくる弓矢や大石を物ともせず、
業火でさえ、両腕の一振りで消してしまう。

身長4.5mという設定の割に、
時折アップになるその手が小さいのが気になった。

自らの額に打ち込まれた杭を引き抜き
その杭で、掴み上げた左馬之助を
十字に見える建物の残骸に磔にするシーン。
何とも秀逸なアイディアと言わざるを得ない。

怒りに狂った魔神は
左馬之助一派を片付けた後、罪のない領民をも襲う。
止めようとする忠文や竹坊。
踏みつけられそうになる竹坊を身を挺して守ろうとする小笹。
小笹を前に、魔神の足は止まるのだが、
ここで見逃したくないのは、魔神がまばたきするのである。
青銅の顔面で、目だけが唯一動く存在。
その目は、登場から鋭く見開かれたままなのだが
このショットで、一度だけまばたきしてしまう。
してしまう、と言うのは
魔神を演じた橋本は、監督から
"魔神は神だからまばたきしないでくれ"
と、注文されていたという話を聞いたことがあるからである。
マニアにはたまらない映像であろう。

光の玉とともに飛び去った魔神。
その場に残った、魂の器である像が
泥土のように崩れ去るラストの演出にも感心する。

魔神にリアリティを持たせた特撮が素晴らしいのは勿論だが
随所に見てとれる撮影の工夫、巧みな演出を含め、
日本映画史に残る秀作と言えよう。
 
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『どついたるねん』 [邦画(タ行)]

「どついたるねん」(1989)★★★★☆80点
監督: 阪本順治
製作: 荒戸源次郎
企画: 源家邦
脚本: 阪本順治
原作: 赤井英和「浪速のロッキーのどついたるねん 挫折した男の復活宣言」
撮影: 笠松則通
美術: 丸尾知行
編集: 高島健一
音楽: 原一博
出演:
 赤井英和(安達英志)
 相楽晴子(鴨井貴子)
 麿赤兒(鴨井大介、ナショナルジム会長)
 原田芳雄(左島牧雄)
 大和武士(清田さとる)
 笑福亭松之助(安達太郎、英志の父)
 正司照枝(安達秋子、英志の母)
 芦屋小雁(宮田、医師)
 輪島功一(本人)
 結城哲也(原田、原田ジム会長)
 大和田正春(イーグル友田)
 升毅(ジョー)
 ハイヒールモモコ(レポーター)
 山本竜二(マスター
 美川憲一(北山次郎)
製作・配給・ジャンル: 荒戸源次郎事務所/ムービーギャング/ドラマ・スポーツ/110分

どついたるねん デラックス版 [DVD]








"浪速のロッキー" こと赤井英和の自伝的映画
1988年に映画「またまたあぶない刑事」にゲスト出演した赤井は
数本のドラマに出演した後に、本作で映画主演デビュー。
監督・阪本順治と俳優・赤井はこの映画で一躍脚光を浴びた。

拳で叩き壊されるリモコン。
その拍子にスローで逆再生され、
ダウンから立ち上がる敗戦ビデオの中の自分。
天気予報相手に、勝者・友田に対する怒りをぶつける英志。
英志のやり場のない怒りと辛さ。
台詞に頼らずに描かれるだけに、切に伝わってくる。

自分の話だけに
感情移入というプロセスも不要だったかもしれないが
本職だったボクシングは勿論、演技も含めて動きの切れがいい。
20数年経た今も、相変わらず台詞は棒読み気味な赤井だが
相手の台詞や動きに対する
絶妙なリアクションとそのタイミングこそ彼の売りである。

それに引き換え
美川の芝居は、新人俳優の赤井の足元にも及ばないお粗末ぶり。

麿赤兒は、桂小枝ばりの高い発声を駆使して
滑稽で親しみ深い会長像を作り出している。

始終口げんかを繰り返しながらも、一番近くで英志を見守る貴子。
貴子に扮する福島出身の相楽も
関西人に囲まれながら、違和感なく自然体で脇を固めている。

当時日本ミドル級の現役チャンピオンだった大和武士が
最後の対戦相手として出演。
ボクシングのリアリティイに一役買っている。
大和は中本賢(旧・アパッチけん)ばりのユニークなルックスで
素人だった当時から芝居のセンスのよさも感じる。
赤井同様、引退後に俳優に転向した彼が
近年暴力沙汰で有罪となったのは残念。

原田芳雄は、存在感は言わずもがなだが
そのボクシング姿が様になっている。
さすが、自宅にサンドバッグやパンチングボールをつるし
ボクシング練習生と同じメニューをこなしていただけある。
当時、すでに50に手が掛かろうという原田だったが
体の締まり・身のこなしなど、
元チャンピオンという役どころを立派に体現している。

「あしたのジョー」などのアニメや実話を通して
減量は辛いとよく耳にするが
減量に臨む英志を見ながら、改めてその過酷さを知った。

リングフロアから
ラストパンチを放った赤井の背中を映すあおりのショット。
ストップモーションとともに
歓声から静寂に、そして静かなスローバラード。
歌う原田の声も、渋くて味がある。
素敵なラストだと思う。

赤井のボクシングへの熱い想いがストレートに伝わってくる作品。

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『大巨獣ガッパ』 [邦画(タ行)]

「大巨獣ガッパ」(再)(1967)★★☆☆50点
※(再):私が以前に観たことのある作品
英語題: GAPPA-TRIPHIBIAN MONSTER
監督: 野口晴康
企画: 児井英生
原案: 渡辺明
脚本: 山崎巌、中西隆三
撮影: 上田宗男
照明: 土田守保
録音: 高橋三郎
美術: 小池一美
編集: 辻井正則
音楽: 大森盛太郎
特殊撮影・撮影: 柿田勇、金田啓治、中村義幸
特殊撮影・照明: 高橋勇
特殊撮影・色彩計測: 小川喜久夫
特殊撮影・美術: 山本陽一
特殊撮影・効果: 富川正蔵
特殊撮影・操演: 大隅銀蔵
特殊撮影監督: 渡辺明
主題歌: 大巨獣ガッパ(作詩:一条ひかり、作曲:米山正夫、歌:美樹克彦)
     がんばれ仔ガッパ(作詩:中原良、作曲:大森盛太郎、歌:ダニー飯田とパラダイスキング)
出演:
 川地民夫(黒崎浩、週刊プレイメイト記者)
 山本陽子(小柳糸子、カメラマン)
 桂小かん(林三郎)
 小高雄二(殿岡大造、東都大学生物学者)
 和田浩二(町田)
 町田政則(サキ、オベリスク島の少年)
 雪丘恵介(船津、プレイメイト社社長)
 弘村三郎(細田)
 押見史郎(大山
 藤竜也(ジョージ井上)
 大谷木洋子(相原)
 加原武門(長老)
 山田禅二(かもめ丸船長)
 河野弘(対策本部長)
 長尾敬之助(陸司令)
 神山勝(教授)
 杉江弘(新聞記者)
 伊藤浩(新聞記者)
 小柴隆(新聞記者)
製作・ジャンル: 日活/日活/特撮・ファミリー/84分

大巨獣 ガッパ [DVD]







人間のエゴと倫理観、親子愛をテーマに据えた怪獣映画

色鮮やかな書割や張りぼてを目の当たりにすると
cheapな作り物然とした印象は否めない。
ミニチュアを用いた特撮も
CG全盛の今にあっては、懐かしい感じがする。

ただ時代的に、技術の低さは容認せざるを得ないし
こういう怪獣映画が日本の特撮技術を進歩させたことを考えるに
重要な作品の一つであることに異論はない。

物語の発端となるのは南太平洋のオベリスク島。
そこには "イースター島の物と全く同じ" と黒崎が語る石像がある。
だが、イースター島とか、
ガッパ像を示唆する
"オベリスク(obelisk)" という名称に特に意味はない。
現地ロケをする予算も時間もなかったであろう当時
"南方の島" を観客に想起させるための手段の一つにすぎない。

社長役の雪丘は、演技と滑舌が非常にまずい。

若き山本陽子の肌つやが瑞々しい。

研究員の一人で通訳も務める役で藤竜也が出演している。
台詞の少ない彼が、研究所の一シーンで
画面中央で片肘で頬杖ついてタバコをくわえている姿は
どう見ても浮いている。
日系人らしい役柄設定を考慮しても
一人自分の得意ジャンルの映画の世界に浸っているように見えた。

それにしても、
ガッパに、まるで人間が歩いていると同じように
前傾なく直立歩行されると、非常に違和感を覚えてしまう。
ストーリーから乖離して、
人が入ってまっせという現実に引っぱられてしまうのだ。
特に、ガッパ夫婦が超音波を流されて水中で苦しむ時
人間の両腕に当たる前肢を振るわせる様は
まさに人間のイラつく時のそれである。

だが、ラストで
仔ガッパに再会(ふ化した瞬間に立ち会っていないから初対面)し
飛び方を教えて島へ帰る親子の姿を見て
人間たちが、怪獣から親子愛を学ぶことを考えると
仕草も、むしろ人間っぽくて良いのかもしれない。

理念ばかりで
ドラマに重点があまりないようだから、求めても仕方がないが
そのガッパ親子が飛び立つ感動シーンのあとに
いちいち言葉で行なわれる説明は全く不要。

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『地の涯に生きるもの』 [邦画(タ行)]

「地の涯に生きるもの」(1960)★★★★☆75点
監督・脚本: 久松静児
製作: 滝村和男
原作: 戸川幸夫「オホーツク老人」
脚本: 三枝睦明
撮影: 遠藤精一
美術: 北猛夫
音楽: 団伊玖磨
録音: 刀根紀雄、下永尚
照明: 山口偉治
出演:
 森繁久彌(村田彦市)
 草笛光子(村田かつ)
 山崎努(村田弥吉、彦市の次男)
 船戸順(村田謙三、彦市の三男)
 司葉子(金森冴子、謙三の恋人
 織田政雄(田島清太郎、親方)
 浜村純(勝造、船頭)
 左卜全(老医者)
 永井柳太郎(彦市の父)
 太田博之(彦市 [少年時代])
 西村晃(鉄十)
 高見淑子(おとし)
 永井柳太郎(久助)
 稲葉義男(藤吉)
 沢村いき雄(竹松)
 由利徹
 渥美清
 中村是好
 加藤春哉
 大村千吉
 富田仲次郎
 中山豊
 長谷川万里子
 川内まり子
 小沢寅三(ナレーション)
製作・配給・ジャンル: 東宝=森繁プロダクション/東宝/ドラマ/125分

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海に人生を賭けてきた老人が
一人残された厳冬の地で、幻聴と夢の中に過去の幻影を見る。
森繁プロダクションの第一作目。

アイヌ語で、知床は
"地の涯て" "大地の尽きる所" を意味する。

ナレーションは
アナウンサーの小沢寅三が担当しているだけにニュースフィルム調。
この良し悪しはかなり意見の分かれるところではないだろうか。

当時47歳の森繁。
結婚前の若い漁師から、
老齢で凍死するまでを見事に演じきっている。

新人時代の渥美清が、
端役ながら、インパクトある陽気な漁師仲間で登場。

急性肺炎で病死するおかつを演じる草笛光子。
漁民にしては美しすぎるかもしれない。

劇中に取り上げられる「4・6(ヨンロク)突風」とは
撮影の前年に実際に発生した海難事故。
彦市に残された最後の肉親・謙三は、
そのヨンロク突風の犠牲者となる。

撮影に全面協力し、
エキストラとして参加してくれた羅臼の地元民に
感謝の気持ちで贈った歌が「さらば羅臼」、
後に改名されて「知床旅情」となったことは有名。

恋人・冴子が
亡き謙三の生まれ育ち命を落とした国後と羅臼の地を訪れた時
彦市は自分が謙三の父親であることを隠す。
それは彦市の冴子を思う優しさである。

死んだ人間の思い出は消えずとも
それに縛り付けておくような
生きた現実の存在と関わらせてはならない。
私の知人が死んだ時、
"この世は生きている人間のもの" と、ある人に言われた。
死者の思い出は抱くのは止められなくとも、
現実を生きるための邪魔になってはいけない。
彦市もそう考えたにちがいない。

回想シーンで、謙三が彦市の言を語る。
"海は誰のものでもない、みんなのものだ。
みんなで仲良く魚を獲ればいい"
クロマグロの規制、捕鯨問題など
海洋資源について取りざたされる現在。
動物愛護協会の発言が大きく取り上げられ
絶滅危惧種の保全や種の保存についても騒がれることも多いが
時々、それが正しいことなのか疑問に感じることがある。

人為の強大化が問題であることは否定しない。
だが、気候・地殻の変化などで倒れた恐竜たち等々
ある種が増殖し、一方で消えていく種がある中で
生命の進化の歴史は紡がれてきた。
乱獲で生態系が崩れても、
その中で進化しつづけるだけの力を、
あらゆる生命は持っていると信じる。
現代人は、人為を含めた淘汰を阻害している気も…

ともあれ
人間を、厳しい環境に生きる生命の一つとして捉え
客観的に描くことに徹したラストにも好感を持った。

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『天国の本屋~恋火』 [邦画(タ行)]

「天国の本屋~恋火」(2004)★★★☆☆55点
監督:篠原哲雄
製作:久松猛朗
原作:松久淳+田中渉「天国の本屋」「恋火」
脚本:狗飼恭子、篠原哲雄
撮影:上野彰吾
美術:小澤秀高
音楽:松任谷正隆
主題歌:松任谷由実「永遠が見える日」
照明:矢部一男
出演:
 竹内結子(桧山翔子/長瀬香夏子、翔子の姪)
 玉山鉄二(町山健太)
 原田芳雄(ヤマキ、天国の本屋店長)
 香里奈(由衣、同店員)
 福谷亮弥(薫、由衣の弟)
 香川照之(瀧本、翔子の恋人花火師)
 塩見三省(西山、花火工房社長)
 根岸季衣(太田、同事務員)
 香川京子(桧山幸、翔子の母)
 新井浩文(サトシ、天国の本屋店員)
 大倉孝二(マル、香夏子の友人)
 斉藤陽一郎(千太郎、同友人)
 桜井センリ(太助、千太郎の父・飲食店「はたの」主人)
 吉田日出子(ヨネ、同母)
 あがた森魚(長瀬郁朗、香夏子の父・和菓子屋「陽光堂」主人)
 かとうかずこ(長瀬妙子、同母・翔子の姉)
 鰐淵晴子(天国の喫茶店のママ)
 丸橋夏樹(天国の喫茶店の常連客・ママの恋人)
 斉藤歩(コンサート・マネージャー)
 猪俣ユキ(看護婦)
原題: 製作・ジャンル: 「天国の本屋~恋火」フィルムパートナーズ(=松竹、電通、小学館、衛星劇場、スターダストピクチャーズ、テレビ朝日)/ロマンス・ドラマ・ファンタジー/111分

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優しい音楽や、ゆったりとした間のとり方が
天国のシーンを地上と上手く差別化している。
特に、本屋や喫茶店での微妙な照明は効果的。

瀧本が上げた "恋する花火" が
翔子がいる天国の本屋の窓からも見えた瞬間は
ちょっとじわっときた。

花火会場の原っぱで
風に吹かれながらピアノを演奏する健太の姿も美しい。

残念だけど
竹内は素人目にもピアノが弾けないのが丸分かりだ。
もう少し弾く様を練習してほしい。

香里奈も香川照之の演技は、自己陶酔的で
観ている者が置いてけぼりを食う。
昔はそうでもなかったが
最近はその大仰であざとい演技が鼻について
すっかり香川嫌いになってしまった。

ハートウォーミングなとてもいいストーリーなんだが
ユーミンの歌で終わるラストも含めて
素直に胸に染み込んでこないのは何故だろう。
この問題については、俳優の演技は瑣末的なこと。
2つのストーリーが現世と天国で同時に進行する上で
構成的な問題があるのかもしれない。

似ているという設定はあるものの
翔子と香夏子は別の俳優が演じた方が良かったように思える。
竹内結子の良さが活かせていない。

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